「事業主貸」、「事業主借」の勘定科目ってどういうときに使うの?

事業主貸借イメージペンと手元



わかりにくい「事業主貸」と「事業主借」

個人事業主の方が記帳するときに出てきてわかりにくい勘定科目として「事業主貸」、「事業主借」があります。

今回はこの勘定科目について見ていきます。


例えば、事業用の普通預金に次のような取引があるとします。

入金出金残高
8月1日(事業のため)電話代の支払い10,00020,000
8月15日(プライベートのため)クレジットカードの支払い5,00015,000
8月20日プライベートのお金を事業用のために入金8,00023,000
事業のための支払い

8月1日の取引は、事業のために使っている電話代となりますので、

8月1日 通信費 / 普通預金 10,000

となります。

個人事業主のプライベートのための支払い

8月15日の取引は、個人事業主のプライベートのために使っており、事業用の普通預金が減少しています。

そこで、事業とは関係のない科目である「事業主貸」を使って仕訳をします。

8月15日 事業主貸  /  普通預金 5,000
           
プライベートのもの  事業用の普通預金が減少

このことから、事業用の普通預金から個人事業主のプライベートのために使ったことがわかります。

また、個人事業主の生活費を事業用の普通預金から引き出した場合も事業主貸を使って仕訳をします。

個人事業主のプライベートのお金を事業用のため入金

8月20日の取引は、個人事業主のプライベートのお金を事業用の普通預金に入金しています。

そこで、個人事業主のプライベートのお金を使って、事業用の普通預金に入金しましたので、事業とは関係のない科目である「事業主借」を使って仕訳をします。

8月20日 普通預金 / 事業主借 8,000
      ↑     
事業用の普通預金が増加 プライベートのもの

まとめ

上記以外にも、プライベートのものである場合には、事業主貸または事業主借といった勘定科目を使用します。

そして、事業主貸は、貸借対照表の資産の部に、事業主借は、貸借対照表の負債・資本の部にそれぞれ表示されます。






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