医療費の合計額が10万円以下でも、医療費控除を受けられる場合があります。
よしだ
今回は、控除額について簡単に説明します。
まず、医療費控除の金額は次のように計算します。
医療費控除の金額（最高で200万円）＝（その年に支払った医療費の合計額－保険金等で補てんされる金額）－足切額
足切額は次のようになります。
・10万円
・その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等×５％の金額
のどちらか少ない金額
その年の医療費の合計額が10万円以下であっても、その年の総所得金額等によっては、医療費控除を受けられる場合があります。
例えば、その年の総所得金額等が150万円であった場合は、総所得金額等×5%に当てはめて計算すると、150万円×5%=7万5,000円となります。10万円と比べて少ない方が足切額となるので、この場合は7万5,000円が足切額となります。
仮に、その年に支払った医療費の合計額が10万円を超えないで9万円だったとしても、9万円－7万5,000円=1万5,000円となり、医療費控除の金額は1万5,000円となります（この例では、保険金等で補てんされる金額がないものとして計算しています。）
【参考】国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき（医療費控除）
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